精油は飲むと悪影響?

精油を選ぶ際、ポイントになるのが質の高さ。質の高い精油を選ぶよう指導されていますが、実際のところ質のよしあしでどんな違いがあるのか。質の違いはどのようにして決まるのか、知っておきましょう。。

精油の質はどう決まる?

フランス式のアロマテラピーでは、医師の処方のもとですが精油は飲むのが基本です。フランスでは精油は薬という扱いなので、服用することで精油の成分を内臓へ直接届け、より効率よく作用を取り入れているそう。ですが日本で手に入れられる精油の取り扱い方をみてみると、ほとんどが飲用禁止と記載されています。日本とフランス、どうして違うのでしょうか。

どうして飲んではいけないのか

では日本で手に入る精油は、どうして飲んではいけないのか。こたえは割と単純で、食用ではないからです。日本の法律では肌に直接つけるものは化粧品、飲んだり食べたりするものは食品。そして香りを楽しむためだけのものは雑貨とみなされます。現在日本で精油が利用される場面は、ほとんどがマッサージか芳香浴ですね。そのため化粧品か雑貨として販売されているものが大半なので、飲用はしないよう記載がされているのです。

そしてもうひとつが、精油の毒性です。植物から抽出されている精油には毒性があり、致死量もあります。なので素人が安易に飲んだりしてしまうと、思わぬ影響が出る可能性もあります。フランスで飲むのがいくら普通だからといっても、それは医師の処方のもとに飲んでいるから安全なのであって、素人判断で飲む人はいません。そもそもフランスで精油は処方薬の扱いなので、医師や薬剤師以外から手に入れることはできないのです。フランスでは飲んでいるから、と安易に飲むことだけは絶対にさけてください。

精油にも致死量がある!

とはいえ精油に毒性や致死量があるといっても、ほとんどは浴びるように精油を飲まない限り致死量に達することはまずありません。毒性はありますが、そこまで強くはないのです。

例えば精油でおなじみのラベンダー油の半致死量数は、体重60kgの大人で約33本。半致死量数とは、簡単にいうとそれだけの量を体に入れると全体の半分の人が死に至る量のこと。この33本は1本を10mlとして計算した場合なので、具体的な数字でいうと330ml飲んでやっと50%の確率で死に至るか至らないかといったところ。

こう考えるとそこまで毒性が強くなさそうですが、バジル油は大人で約9本、体重15kgほどの子どもならば約2本で半致死量数に達します。さらにこの数字はあくまで健康な状態で体に入れた場合の確率を示しているので、体力を消耗していたり風邪を引いていたりといった体調が悪い状態ではより少ない量で死に至る危険性もあるそうです。精油は口にするとピリッとした刺激があり、大人ならば誤って1本すべて飲んでしまうことはないでしょうが、小さい子供の場合うっかり誤飲してしまうこともあるので扱いや保管場所には十分を気をつけましょう。

量さえ気をつければ、飲んでも平気?

精油に毒性があったり、致死量があることはご理解いただけたでしょう。では致死量に遠く及ばない、少量ならば飲んでも平気なのか。それも絶対に避けてください。アロマテラピーの流行に乗り、最近は雑誌などで紅茶に好きな香りの精油を1滴加えて飲むといい、なんて記事が掲載されるようになりました。

しかし精油の種類によっては粘膜を傷つけたり、肝臓に大きな負担をかけるものも多いです。さらに少量でも継続して飲み続けることで悪影響が出ることも考えられます。どんな量であれ、医師の処方なしに精油を口にすることはなんらかのリスクをともなうのです。精油は正しく使えば人の体にいい作用をもたらしてくれますが、使い方を間違えると毒にもなることをぜひおぼえておいてください。