精油の取り扱いで気をつけること

アロマテラピーに使う精油は、体に直接塗ったりして使うものではありません。デリケートな製品もありますので、取り扱いについてはいくつか注意しなければならない点もあります。以下の点に気をつけながら、安全に楽しみましょう。

原液は直接肌につけないで! 飲まないで!

精油は植物成分が濃縮されてできていますので、とても刺激の強いものです。そのため原則として原液のまま使用することありません。かならず水やアルコール、キャリアオイルなどで薄めてから使います。しかし、切り傷、すり傷の特効薬ともなるラベンダーの精油だけは原液のままで使うことができます。綿棒などに染み込ませて患部に直接塗れば早く治ります。

マッサージやスキンケアに用いるときには希釈して(薄めて)使います。マッサージ用にはキャリアオイルと呼ばれる植物油で薄めます。薄めるときの濃度の目安は、顔に使用するには1%以下、ボディに使用するには2%以下とするのが原則です。初めて使うときには少しだけ体に塗ってみて、異常が起こらないかどうか確認してからにします。

乳幼児には香りを楽しむ芳香浴はOKですが、直接肌に塗ったりマッサージをする際には希釈率に注意が必要です。ラベンダーやカモミールなどの肌に優しい精油を選び、必ずパッチテストを行ってから使用しましょう。また、普段は乳幼児の手の届かないところに保管します。

原液は飲まないでください。医師の指導の下で内服用に使われるケースもありますが、素人が独自の判断で飲むことは危険です。体内で毒性を発揮する恐れもありますので、気をつけてください。万が一あやまって飲んでしまった場合には、大量の水を飲んで吐き出し、医師に相談しましょう

精油の効能と危険性を十分理解しましょう

精油はそれぞれに効能が違います。オイルはみな同じと適当な使い方をしても、効果が無いばかりか害になるケースがないとも言えません。リラックスをしたいときには鎮静効果のある精油を選ぶなど、効能に合わせて使用することが大切です。

精油によっては、妊娠中の人や、てんかんや高血圧、肌の弱い人は使用を避けた方がよいものなどもあります。使用する際に、危険性もチェックするよう心がけてください。マッサージの場合には、される側だけでなく、する側にも注意が必要です。バスオイルとして使う場合は、お湯が油っぽくなりますので、お湯の入れ替えなどに注意をしてください。

アロマテラピーは体の不調をやわらげ、自然治癒力を高めるものです。病気になりにくい体質づくりに有効ですが、高血圧や内臓疾患など病気そのものを治すのは医師の仕事です。アロマテラピーで病気そのものが治るということはありませんので、素人判断はさけ、医師に相談しましょう。

アロマテラピーを自分で行う際には注意事項をしっかりと守るようにしましょう。また、柑橘系の精油は紫外線に弱いので直射日光や紫外線は避けてください。保管は常温の冷暗所で、夏場は冷蔵庫に保管することをお勧めします。